リハビリテーションと庭ー1

園芸療法
ガーデニングからファーミング(家庭菜園)まで、
多くの方が植物を育てる、収穫する事を楽しんでいます。
植物を扱う事で、心が生かされる事も解って来ました。
自分で無く他者(植物)に意識が向く事は、
自を問い詰める事から解放され心にゆとりを持つ事に繋がります。
高齢者にとっても同様で、植物を育てる楽しさには、
育てる役目を持ち、日々の仕事が出来、
成長や収穫する楽しみ(成果)が生まれ、生きる支えとなります。
それらの効果を期待して、園芸療法を取り入れる介護施設も増えています。
園芸療法は土いじり、植栽、花、作物づくりを通じて、
体を動かし、コミュニケーションを取って行く療法で、
体力づくりにもなり心理的作用も期待できます。
庭の一角に、畑を設け家庭菜園にしている施設も有りますが、
園芸療法用の花壇を設える施設も有ります。園芸療法用花壇とは、
車椅子の方でも園芸の出来る地面からレンガなどを
40㎝~60㎝の高さに積み、土を高い位置に入れ、
車椅子に座ったまま手を伸ばし、花などを植えられる花壇の事で、
レイズドベットと呼ばれています。
この花壇での作業は、腰を屈めずに済むので、
健常者や歩ける高齢者にとっても体にやさしい花壇です。
療法とは言え、花の美しさや植栽の綺麗さも楽しむ花壇です。
直線の花壇を並べる様な無味乾燥なモノでは無く、
曲線の花壇にするなど、人間味有るデザインの花壇としたいものです。
リハビリテーション
土や芝生の上を裸足で歩く。
医師と相談してそんな療法を行う作業療法士さんもいらっしゃいます。
話しを聞くと、高齢者さん皆、裸足で歩くの喜ぶんだよね。
だから、なるべく外に出してあげたいと言います。
そんな彼らの活動をサポートする為、芝生の広場や畑をつくり、
公共の公園にも増えてきた、高齢者用遊具の設置も良いでしょう。
(高齢者住宅新聞 庭で入居者満足度向上 第4回コラム より 小木野貴光 著)
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