認知症が回復する施設・建築の設計を目指して!

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高齢者のデイサービスなのに、プール・カフェ・温泉がある

プールに、カフェ・温泉に陶芸などのカルチャー教室のある、定員200名の大規模な高齢者デイサービスの紹介です。

家と病院・施設以外の楽しむ場所として、楽しまれています。

 

​建物概要

所在地:茨城県土浦市

構造:鉄骨造 2階建て

用途:高齢者デイサービス

敷地面積:6925.36㎡(2094.92坪)

延床面積:2765.52㎡(836.56坪)

 

 

施主の想い

定員200名の、通っているだけで元気になる様な、大きな高齢者デイサービスを考えているとのことでした。

スポーツクラブ・スパ・カルチャーセンター・カフェ・レストランなど、多様な機能を併せ持ち、利用される高齢者が自分でその日の楽しみを選択する、お仕着せでない施設、かつ地域にひらいた・地域貢献のできる施設にしたいとのお話をお聞きしました。

移動距離が長くなる事を避けたいので、2階建てとしたいが、1階から2階へ利用者さんが、積極的に移動してくれるかを、心配していました。

要望の整理

・定員200名の大きな高齢者デイサービス

・動的なフィットネス、静的なカルチャーなど複合要素

・来るだけで元気になるデザイン

 

 

設計・提案内容

高齢者が、住まいではなく、施設でもなく、楽しめるサードプレイス(第3の場所)としてのデイサービスになる姿に設計しました。

元気になる、ウキウキするそんな心の感情を呼び起こす為に、キーカラーをオレンジと黄色のビタミンカラーとしました。

1階の中央に200人で使える、大きな食堂兼ホールをつくり全ての吹抜けにし、2階は吹抜けを囲う様に、回廊が廻り回廊の外側に、シアターや陶芸教室などやフィットネスルームを配置し、1階の食堂から2階で楽しんでいる姿が見渡せ、積極的に2階に上がり参加しようという気持ちがおきるつくりにしました。

 

不思議な数字はコミュニケーションを生む

吹抜けの数字は、一見意味不明ですが、あの数字は何?とスタッフに聞いたり、利用者どうして話をしたり、コミュニケーションをとる為のしかけですが、実際は2階回廊を歩いた距離をしめしており、歩くリハビリを促進する仕組みになっています。

アイキャッチな数字が2階への意識付けになり、歩いている人を見ることで2階への誘導にもなっています。

リハビリテーション用のプールは機能訓練に特化した、円形と方形を組み合わせた形にしながらも、リラクゼーションプールとしてのデザインもしています。

温泉風呂は非日常を味わえる、眺めの良い露天風呂の感じを味わえる風呂と、綺麗な光が天窓からおりてくるスパテイストの風呂を用意しました。

浴槽の中のモザイクタイルの島は、手でつかまって湯につかることで、高齢者が安全に入る介護に適した工夫ですが、デザインのポイントにもなっています。

一般の方にも開放したカフェは、地域にひらく拠点として建物の前面に配置しました。

 

 

完成後の様子・お客様の声

リハビリの為のプールは人気ですが、フィットネスジムで体操したり、回廊を一生懸命歩いたり、カフェでお話をしたり、陶芸をしたり、それぞれ思い思いの場所で楽しく時間を過ごしている、大人のアミューズメント空間になっています。

 

 


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Category : ---「大きな・大きな デイ・サービス」

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